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日本山岳遺産ニュース

日本山岳遺産基金 × ヴィブラムジャパン登山道整備プロジェクト 2021年度の助成先団体を決定

日本山岳遺産基金は、イタリアに本社をおき、登山・アウトドア等の市場を対象にした高性能ソールの製造と販売を行うヴィブラムジャパン株式会社と今年度、協働で進めている「日本山岳遺産基金×ヴィブラムジャパン登山道整備プロジェクト」について、同社と審査・協議の結果、助成先団体を以下の通り決定し、発表します。

各助成先団体には今年度の登山道整備活動のための助成金を拠出します。


2021年度の助成先団体

北アルプス飛騨側登山道等維持連絡協議会(岐阜県高山市)

【認定団体】
登山者が安全で快適な登山が出来るよう、北アルプス飛騨側登山道の草刈りや簡易な補修などの維持整備を継続的に行っている。

【整備を行う山の状況】
2020年4月からの群発地震や7月の豪雨災害により、飛騨山脈(北アルプス)への登山道各所で大きな被害を受け、特に岐阜県側から奥穂高岳へ向かう白出沢ルートは200~500mにわたり登山道が崩落。現在も通行不能となっている。

 

西川山岳会(山形県西村山郡西川町)

【認定団体】
1961(昭和36)年に結成され、主に朝日連峰、月山周辺域の山小屋管理や登山道整備、植生保護と復元に取り組んでいる。また環境省や関係団体とも連携を密にしている。

【整備を行う山の状況】
朝日連峰 出谷川~以東岳ルート 天狗小屋からオツボ峰に至るルートは580m急降し、970m登る東北地方最大のギャップをもつ。朝日連峰には登山口が多くあり、有名ルートの整備は行き届いている一方、登山者の少ないルートについては山岳関係者のボランティア以外整備の方策が無いのが現状である。

また、各助成先団体の登山道整備の活動については、月刊誌『山と溪谷』2022年1月号ほか、山と溪谷社の媒体で紹介する予定です。

 

■日本山岳遺産基金×ヴィブラムジャパン登山道整備プロジェクト

「ヴィブラムソール」として知られる高性能なラバーソールを提供し続けるヴィブラムジャパンが、日本での山岳環境保全活動の一環として、国内で登山道整備を行っている団体に助成金を拠出、日本山岳遺産基金を通じて助成を希望する団体を募集・選考し、協働して支援していくプロジェクト。同社は現在、持続可能な環境保全活動を行うための計画として「ザ・サスティナブル・ウェイ」への挑戦を優先事項のひとつとし、登山道を守ることも大きな課題としている。

 

■ヴィブラム https://jp.vibram.com/

ヴィブラムジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表:眞田くみ子)。1937年、登山家であり起業家であったヴィターレ・ブラマーニによって創業。イタリアに本社をおき、アウトドアや安全靴、カジュアル、ファッション、リペアー、オーソペディック(義足)等に使用されるラバーをメインにしたソール等のプロダクトを提供しています。ハイクオリティかつハイパフォーマンスのプロダクトをアクティブな生活を送る人々に提供することをビジョンに、それらを何十年も変わることなく追求することをミッションとし、ソールを通じて多くの人々にこの世界の様々な場所を体験して頂けるよう、インスピレーションをもたらす革新的活動を続けています。

 

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