霧ヶ峰草原再生協議会
認定年:2017年
助成金:250,000円
助成内容:外来植物の駆除や草原の保全再生
霧ヶ峰は、長野県の4市町にまたがる火山で、最高峰の車山をはじめ、多くのピークで構成されますが、全体に山体はなだらかです。 山中にある3つの湿原は「霧ヶ峰湿原植物群落」として国の特別天然記念物に指定されています。人との関わりのなかで形成された山頂部の草原、原生的な樹林などが組み合わさり、全国的にも希少な植生や生態系が形作られています。
2014年より、「霧ヶ峰自然保全再生実施計画」に基づいて、各年度の作業計画を定めて、外来種駆除や草原再生作業を実施しています。
利用者も多く訪れるエリアであり、希少な植生や生態系の維持、草原の復元なども大切な活動である点を評価しました。
[2018年度活動報告]
本来霧ヶ峰のお花畑に植生しないセイヨウタンポポ、オオハンゴンソウなどの外来植物の駆除作業を一般ボランティアや地権者を中心に行いました。全5回の活動で約4.3tの外来種を駆除し、また、ニッコウザサ、ススキなどの優先種刈取り作業を計3回、約3haのエリアで刈取りを実施。
加えてニッコウキスゲなどの高山植物をニホンジカの食害から守るため、八島ヶ原湿原に常設の鉄柵を、車山肩などに電気柵を約15㎞設置しました。
これらの活動により、特に車山肩の電気柵内で、かなりの密度でニッコウキスゲが開花し、多くの観光客に楽しんでいただくことができました。
関連ニュース
2017.11.02
日本山岳遺産ニュース
本年度の日本山岳遺産認定地として全国6カ所を認定
- 日本山岳遺産基金では、2017年度の「日本山岳遺産認定地」6カ所を決定しました。 本年度については8つの団体からの申請があり、アドバイザリーボードの助言のもと、事務局で検討した結果、三ツ峠ネットワーク(山梨県・三ツ峠)、岩手山地区パークボラ