山のトイレを考える会 open_in_new
認定年:2016年
助成金:300,000円
助成内容:携帯トイレ普及のための冊子作成
大雪山国立公園十勝岳連峰の北部に位置する美瑛富士(1888m)の麓に美瑛富士避難小屋があります。野営指定地でもあるのですがトイレがありません。そのため小屋から放射状にトイレ道ができ、ティッシュや汚物の散乱が常態化していました。
当会では環境省にトイレ設置を要望していましたが、維持管理がネックとなり設置に至りませんでした。2014年にトイレ設置から携帯トイレの普及に舵を切ることにし、環境省に携帯トイレブースの設置を提案しました。
テント型携帯トイレブースの設置は環境省、維持管理は北海道の山岳9団体で構成する「美瑛富士トイレ管理連絡会」が担うことにし、2015年から3年間、試行実施しました。
啓発活動のほか2017年は小屋内に携帯トイレを配備して、忘れた登山者が使用する施策を実施。その結果ティッシュや汚物の散乱が激減しました。2018年も引き続き実施します。
2016年、2017年とテント型ブースが台風で倒壊。環境省に固定式携帯トイレブースの設置を要望しています。
助成金は携帯トイレの購入、山のトイレマップなどの印刷代として使用いたしました。
(文=仲俣善雄 / 山のトイレを考える会事務局長)
関連ニュース
2016.10.28
日本山岳遺産ニュース
本年度の日本山岳遺産認定地として美瑛富士と嘉穂アルプスの2カ所を認定
- 日本山岳遺産基金では、2016年度の「日本山岳遺産認定地」2カ所を決定しました。 本年度については昨年同様7つの団体からの申請があり、アドバイザリーボードの助言のもと、事務局で検討した結果、美瑛富士と嘉穂アルプスの2カ所を本年度の「日本山岳遺