五箇山自然文化研究会 open_in_new
認定年:2019年
助成金:300,000円
助成内容:登山道整備
両白山地の主稜線の北部に位置する標高1821.8mの山。白山国立公園内に位置し、日本三百名山にも選定されています。遠景からは編笠状でなだらかな山容をしていますが、桂湖登山口からフカバラ尾根を通る登山道は標高差が1200mあり、長く急峻。尾根上には火成岩や凝灰岩が多く、天然の檜や五葉松が自生し、登山道の途中には幹の空洞に人が入れるほどの大木があります。ツキノワグマ、ニホンカモシカ、イヌワシなどが生息しています。
五箇山自然文化研究会は、「五箇山の自然・受け継がれてきた生活の知恵・文化遺産についての認識を深め広め、その継承に努める」ことを目的として1993年に設立しました。現在、会員数は56名。五箇山地域周辺で自然や文化の解説・体験活動、登山道・峠道の整備、自然環境保全、伝統文化の聞き取り調査など、幅広い活動をしています。
[2020年度活動報告]
大笠山の登山で利用される水飲み場への歩道を切り開らきました。その水飲み場は、登山道唯一の水飲み場で、これまで約200m離れた水源から登山道までホースで水を運んでいたものの、ホースが木の枝や葉で詰まりやすく支障が出ていました。作業は、7月25日、8月9日、8月10日の3日間で、8人の会員で行いました。
登山道からはずれる水飲み場へは、道迷いを防ぐための目印として「五箇山和紙」で作ったピンクリボンを木にくくりつけました。
10月には、大笠山が日本山岳遺産に認定されたことを記念した「記念登山」のイベントも実施しました。
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