乙女高原ファンクラブ open_in_new
認定年:2010年
助成金:110,000円
助成内容:草原の維持活動、自然観察会など
乙女高原は古くから地域の採草地で、晩秋に地元民が草を刈り、運び出していました。1951年からはスキー場として整備するために、やはり晩秋に草刈りが行われました。草刈りによって植生遷移が阻まれ、亜高山帯性の多様な植物が花を咲かせる、美しい景観の草原が保全されてきたのです。2000年にスキー場が閉鎖され、草刈りの継続が危ぶまれたとき、豊かな生物多様性が目の前で観察できる乙女高原の自然を次の世代にバトンタッチしていこうと、ボランティアを募っての草刈りが始まりました。
そして、2001年に設立されたのが「乙女高原ファンクラブ」で、以来地域と一体となった草原の維持活動や自然観察会などを展開しています。
助成金は、2011年5月に実施の「第12回遊歩道づくり」(参加者70人)に関する各種資材と、同年11月開催「第12回草刈りボランティア」(参加者245人)の運営に活用しました。それぞれ10年以上継続しており、特に核となる草刈りイベントは、近隣住民以外にも地域の企業、大学生なども参加し、活動が広がっています。
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