SUMMIT 2020

2020年度日本山岳遺産認定地の紹介動画を公開します

2020年度日本山岳遺産認定地の
紹介動画を公開します


例年2月に開催されておりました日本山岳遺産サミットは、新たな遺産認定地の紹介や前年度の活動報告を行ってきました。しかし今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、開催を見送りました。代わりに本特設ページにて2020年度に新たに認定された4つの日本山岳遺産地の紹介をいたします。

2020年度日本山岳遺産認定地
山名・地名 都道府県 認定団体 主たる活動
鋸山 千葉県 金谷ストーンコミュニティー 地元住民と登山者主体の社会参加型整備事業
信越トレイル 長野県・新潟県 特定非営利活動法人 信越トレイルクラブ トレイルの延伸事業
金剛山 大阪府・奈良県 金剛錬成会 登山道の維持活動と安全登山のための意識啓発活動
山王山 長崎県 新上五島町荒川郷 登山道整備活動

 


日本山岳遺産基金会長・川崎深雪よりご挨拶


2010年にスタートした日本山岳遺産基金は、おかげさまでこのたび11年目の活動を終えました。これまでご支援いただきました皆様へあらためて御礼を申し上げます。

例年、日本山岳遺産認定地の発表およびその活動の様子を共有する場として 日本山岳遺産サミットを開催しておりましたが、本年は新型コロナウイルス感染予防の観点から開催を断念いたしました。代わりに、本サイトにて各団体様の横顔をご紹介する動画を公開いたしましたのでどうぞご覧ください。いずれの認定団体様もご苦労されながら、すがすがしい汗を流し、登山道整備や環境保全にご尽力され、さらには山の活性化に向けた広報活動により、多くの方にその魅力を伝えておられます。

さて、12年目の活動がスタートした当基金ですが、これまでと変わることなく、全国各地で地元の山を愛し、そして大切に守っていく活動をされている皆様を応援してまいります。こうした皆様の活動によって日本の美しい山岳環境、そして登山文化が次代へと受け継がれていくことを願っております。引き続き日本山岳遺産基金へのご協力、ご支援のほどお願い申し上げます。

 


2020年度日本山岳遺産認定地の紹介
鋸山(千葉県)/金谷ストーンコミュニティー ▷ 認定地詳細へ
鋸山(千葉県)/金谷ストーンコミュニティー
▷ 認定地詳細へ


山の概要
山頂の露出した岩肌とその下を覆う広葉樹、針葉樹の混在した緑地が独自のコントラストを表す。2019年の台風で甚大な被害を受け、倒木や土砂崩れで自然景観が損なわれた。 採石産業は独特な景観を作り出し、石切場自体が貴重な産業遺産の遺構。
認定団体
鋸山から産出された房州石の歴史及び産業遺産として人とのかかわりに関する調査研究や、山の景観維持のための整備・環境保全活動を行っている。
認定理由
近郊の一般市民にも親しまれている山で、景観維持、環境保全、安全啓発など多彩な活動を続けてきた実績を評価。
山の概要
山頂の露出した岩肌とその下を覆う広葉樹、針葉樹の混在した緑地が独自のコントラストを表す。2019年の台風で甚大な被害を受け、倒木や土砂崩れで自然景観が損なわれた。 採石産業は独特な景観を作り出し、石切場自体が貴重な産業遺産の遺構。
認定団体
鋸山から産出された房州石の歴史及び産業遺産として人とのかかわりに関する調査研究や、山の景観維持のための整備・環境保全活動を行っている。
認定理由
近郊の一般市民にも親しまれている山で、景観維持、環境保全、安全啓発など多彩な活動を続けてきた実績を評価。

 


信越トレイル(長野県・新潟県)/特定非営利活動法人 信越トレイルクラブ ▷ 認定地詳細へ
信越トレイル(長野県・新潟県)
/特定非営利活動法人 信越トレイルクラブ 
▷ 認定地詳細へ


山の概要
長野・新潟県境に沿った関田山脈の尾根伝いのルートで、総延長約80km。手つかずの広葉樹の森が広がる。県の絶滅危惧種も生息し、山全体が国の天然記念物に制定。何世紀にもわたり信濃と越後の集落からの人や物資、文化の往来がある。
認定団体
地域連携を図り、自然・文化・歴史の地域資源を再認識し、トレイルを訪れる人々との交流を通じて地域の活性化・観光振興に寄与。人間と自然とが共存する里山の機能を理解するとともに新たな里山の在り方を考え、環境問題への意識の啓発を行っている。
認定理由
日本のロングトレイルの先駆けとして官民連携した活動内容を評価。古道を復活・整備しての延伸に期待。
山の概要
長野・新潟県境に沿った関田山脈の尾根伝いのルートで、総延長約80km。手つかずの広葉樹の森が広がる。県の絶滅危惧種も生息し、山全体が国の天然記念物に制定。何世紀にもわたり信濃と越後の集落からの人や物資、文化の往来がある。
認定団体
地域連携を図り、自然・文化・歴史の地域資源を再認識し、トレイルを訪れる人々との交流を通じて地域の活性化・観光振興に寄与。人間と自然とが共存する里山の機能を理解するとともに新たな里山の在り方を考え、環境問題への意識の啓発を行っている。
認定理由
日本のロングトレイルの先駆けとして官民連携した活動内容を評価。古道を復活・整備しての延伸に期待。

 


金剛山(大阪府・奈良県)/金剛錬成会 ▷ 認定地詳細へ
金剛山(大阪府・奈良県)/金剛錬成会 
▷ 認定地詳細へ


山の概要
大阪・奈良・和歌山の3府県にまたがる金剛生駒紀泉国定公園最高峰で日本二百名山の一つ。大阪府内で絶滅危惧I類となっているノカラマツやミツバコンロンソウが生育、多様な自然が残る。古事記や日本書紀にも記載があり、2020年度の日本遺産に認定された。
認定団体
登山道の修復等の活動を実施。1996年に設置された山頂の公衆トイレについても会員が交代で日々の清掃にあたる。
認定理由
地域の登山愛好家や一般市民に広く親しまれている山で行政と協働して活動を続けている点を評価。
山の概要
大阪・奈良・和歌山の3府県にまたがる金剛生駒紀泉国定公園最高峰で日本二百名山の一つ。大阪府内で絶滅危惧I類となっているノカラマツやミツバコンロンソウが生育、多様な自然が残る。古事記や日本書紀にも記載があり、2020年度の日本遺産に認定された。
認定団体
登山道の修復等の活動を実施。1996年に設置された山頂の公衆トイレについても会員が交代で日々の清掃にあたる。
認定理由
地域の登山愛好家や一般市民に広く親しまれている山で行政と協働して活動を続けている点を評価。

 


山王山(長崎県)/新上五島町荒川郷 ▷ 認定地詳細へ
山王山(長崎県)/新上五島町荒川郷 
▷ 認定地詳細へ


山の概要
複雑な海岸線と山の美しい自然景観で西海国立公園に指定。五島列島全体を展望できる中通島の中央部に位置し、亜熱帯系の照葉樹林が分布、動物相も亜熱帯系の種が飛来する。遣唐使の遺跡が存在し、最澄ゆかりの山岳信仰の山。2015年日本遺産に認定。
認定団体
荒川郷自治会は島内4地区から構成。山王山登山道の清掃や除草作業などの環境整備を行っている。
認定理由
1878年に設立し、地域に根付いた環境整備活動を長く続けていることを評価。過疎高齢化が進むこの地域で、今後も活動が継続されることを期待。
山の概要
複雑な海岸線と山の美しい自然景観で西海国立公園に指定。五島列島全体を展望できる中通島の中央部に位置し、亜熱帯系の照葉樹林が分布、動物相も亜熱帯系の種が飛来する。遣唐使の遺跡が存在し、最澄ゆかりの山岳信仰の山。2015年日本遺産に認定。
認定団体
荒川郷自治会は島内4地区から構成。山王山登山道の清掃や除草作業などの環境整備を行っている。
認定理由
1878年に設立し、地域に根付いた環境整備活動を長く続けていることを評価。過疎高齢化が進むこの地域で、今後も活動が継続されることを期待。
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