十和田山岳振興協議会 open_in_new
認定年:2019年
助成金:300,000円
助成内容:登山道整備
八甲田山系は、八甲田大岳を主峰として南北2群の火山をそれぞれ中心に、17の火口丘群で形成されています。その中にある高田大岳の山容は美しい円錐形で、特に目を引く峻嶺です。標高1000mくらいまでブナ林を主体とした落葉広葉樹林が広がり、その上はアオモリトドマツ林となり、1400m以上では一面がみごとなハイマツの群落に覆われています。
十和田山岳振興協議会は、十和田八幡平国立公園のうち、十和田地区にある山岳を関係行政機関および支援団体と連携協議しながら、登山者・観光客の安全を守ると共に、優れた自然環境の保全と十和田地区の観光資源の開発整備に清することを目的として2014年12月設立されました。 南八甲田の猿倉温泉から御鼻部山までの旧県道は、昭和10年代の大凶作に救荒土木工事をしましたが、完成後に豪雨と戦争で幻の道となり、現在は一部のみ登山道となっています。
そんな全国的に悪路で有名であった十和田市の谷地温泉登山口から高田大岳などの登山道を、安心して楽しく登れるように整備し、多くの登山者、観光客の来訪と、地域の活性化を目指しています。2019年に刈払いなどの整備をしたところ、前年度の5倍以上の入山者数がありました。
[2020年度活動報告]
助成金を利用して刈り払い機やハサミなどの機材を購入し、6月~7月に計3回の登山道整備を行いました。整備は谷地温泉~高田大岳と、高田大岳・小岳鞍部~高田大岳で実施。メンバー20人で数班に分かれ、登山道に延びたササを刈り取ったり、登山道に掛かる枝を取り除いたりしました。
また、8月には高田大岳登山道入口に北八甲田登山地図の看板を設置しました。看板には、山の標高のほか、雨天時に足場が悪くなる場所や展望のよい地点などを掲載しています。
9月7日には、日本山岳遺産認定記念登山も行いました。
関連ニュース
2020.04.20
日本山岳遺産ニュース
「第10回 日本山岳遺産サミット」を開催。当基金10年の活動実績を環境省が表彰
- 2020年2月15日(土)、東京千代田区・一橋講堂で「第10回 日本山岳遺産サミット」を開催いたしました。 第1部では、2019年度の日本山岳遺産認定地として、高田大岳(青森県)、大笠山(富山県)、伊吹山(滋賀県・岐阜県)、比叡山・比良山地(滋賀県・京
2019.11.22
日本山岳遺産ニュース
全国5ケ所を2019年度の日本山岳遺産として決定
- 日本山岳遺産基金は、2019年度の「日本山岳遺産」を決定し、以下の通り発表します。■2019年度の日本山岳遺産の認定地と認定団体アドバイザリーボードの助言のもと、事務局にて検討した結果、本年度は以下の5ケ所を認定しました。各認定団体には、本年度