山王山 [ 長崎県 ]

新上五島町荒川郷(現 日本遺産 山王山の自然と文化を守る会)

認定年:2020年
助成金:500,000円
助成内容:登山道整備活動

 

複雑な海岸線と山の美しい自然景観で、1955年に西海国立公園に指定された五島列島全体を展望できる中通島の中央部に位置し、亜熱帯系の照葉樹林が分布、動物相も亜熱帯系の種が飛来します。山王山は遣唐使の遺跡が存在する、最澄ゆかりの山岳信仰の山で、2015年には日本遺産に認定されました。山頂には1200年の歴史をもつ地元の神社が建てられています。

地域では、神社にかかる祭事等が毎年行われており、歴史と伝統を先人から引継ぎ後世に伝えるようと継続しています。また、過疎化で少数となりましたが、学校遠足、校外学習などにも活用されています。

近年、イノシシ、シカなどによる鳥獣被害や、集中豪雨などによって、登山道の一部が崩壊しており、小規模な修繕が必要ですが、各地区とも高齢化により、ボランティア活動の参加者募集に苦慮しています。

 

[2021年度活動報告]

助成金を受けて、草刈り用の造林鎌や草刈り機、倒木処理用のチェンソーを購入。毎年行われる登山道の草払いに活用しました。加えて、2020年の台風9号、10号により、山頂の展望台が被害を受けたほか、登拝道の大木が倒壊するなど大きな被害を受けたため撤去活動にも活用しました。

 

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