金谷ストーンコミュニティー open_in_new
認定年:2020年
助成金:850,000円
助成内容:地元住民と登山者主体の社会参加型整備事業
千葉県富津市金谷と鋸南町の境に位置する鋸山は、良質な凝灰岩の上に植物が繁殖し、貴重な野生植物の宝庫となっています。江戸期より始まった採石産業が鋸山独特の岩肌が露出したダイナミックな景観を作り出しました。最後の採石が終了してから35年が経過し、近年では石切場自体が貴重な産業遺産としても注目を浴びています。
金谷ストーンコミュニティーは、房総のシンボル・鋸山を次世代へ伝え遺すため、2007年に設立されました。「房州石の歴史及び産業遺産としての人との関わりに関する調査研究」と、「鋸山の景観維持のための整備・環境保全活動」を軸に活動しています。2019年には台風の甚大な被害により登山道が通行不可となったため、地域内外の有志により復旧作業を行いました。地元と都市住民が一丸となり、環境保全と安全登山啓発活動に取り組んでいます。
[2021年度活動報告]
鋸山の中腹にある石切り場跡の周辺の登山道整備を行い、案内看板を設置。一般の方々に安全に見学していただけるようになりました。あわせて、登山マップを改訂し、観光案内所の掲示用マップを張り替えました。観光案内所には配布用のマップも置いています。
また、鋸山の景観を保護するための「つたはがし」作業は特殊な整備のため、専門家の方に協力いただいたほか、約50名のボランティアの皆さんに参加いただきました。そのほか、登山道整備のための備品倉庫を設置し、自発的な登山道整備ボランティア制度を導入しました。
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2020.10.29
日本山岳遺産ニュース
全国4カ所を2020年度の日本山岳遺産として決定
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