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日本山岳遺産ニュース

2025年度の日本山岳遺産が決定。「道南のグランドジョラス」雄鉾岳の登山道整備を行う八雲ワンダーフォーゲル

日本山岳遺産基金は、2025年度の日本山岳遺産を決定し、以下の通り発表します。

2025年度の日本山岳遺産認定地と認定団体

アドバイザリーボードの助言のもと、当基金事務局にて検討した結果、本年度は以下の1箇所/1団体を日本山岳遺産に認定いたしました。認定団体には、本年度中に助成金を拠出するとともに、山と溪谷社の媒体を活用した広報支援を行う予定です。

山名 都道府県 申請・認定団体 主たる活動
雄鉾岳 北海道 八雲ワンダーフォーゲル 登山道整備活動

 

雄鉾岳(北海道)/八雲ワンダーフォーゲル
雄鉾岳(北海道)

【山の概要】
雄鉾岳(999m)は渡島半島の中央部に位置し、「道南のグランドジョラス」と呼ばれる荘厳な岩壁の双耳峰。アイヌ語では、「カムイ・エ・ロシキ(神々が群立するところ)」とも呼ばれた。登山口付近には良質な「桜マンガン」を産出した鉱山集落跡が残り、自然、文化、産業遺産が融合した八雲町の貴重な里山である。

【認定団体】
1970年4月設立。発足後3年かけて雄鉾岳頂上までの登山道を開削・整備し、以来、町民登山大会の実施や登山道の整備を続けてきた。登山口付近の鉱山集落とは開削当時から深い交流があり、閉山後、その縁で郵便局として使われていた建物を山小屋として借り受け、雪下ろしなどの維持管理や予約受付を行う。

【申請内容】
危険箇所、徒渉箇所にロープ、足場、ワイヤー等の補助器具を購入し設置する。

【認定理由】
長年にわたり登山道整備や山小屋の管理を行い、安全登山啓発に寄与している点を評価。

八雲ワンダーフォーゲル

※認定団体への助成内容と助成金額については、申請内容を鑑みて現在、調整中です。

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