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日本山岳遺産ニュース

全国4カ所を2023年度の日本山岳遺産として決定

日本山岳遺産基金は、2023年度の「日本山岳遺産」を決定し、以下の通り発表します。

アドバイザリーボードの助言のもと、事務局にて検討した結果、本年度は以下の4カ所を認定しました。各認定団体には、本年度中に助成金を拠出するとともに、山と溪谷社の媒体を活用した広報支援を行う予定です。

山名・地名 都道府県 認定団体 主たる活動
安達太良山 福島県 あだたら山の会 登山道整備活動
朝日岳 富山県 朝日岳方面山岳遭難対策協議会 山岳救助隊
環境教育活動、登山道整備活動
道宗道 富山県 道宗道の会 登山道整備活動、登山道を活用したイベントの開催
浅間山 長野県・群馬県 特定非営利活動法人 生物多様性研究所あーすわーむ
環境保全のための調査活動


2023年度の日本山岳遺産認定地と認定団体

 

安達太良山(福島県)/あだたら山の会

【山の概要】
日本百名山、花の百名山に選定されており、多くの登山者を魅了する山。爆裂火口を中心とする優れた景観と国の天然記念物であるヤエハクサンシャクナゲやサラサドウダン、レンゲツツジなど多様な植物が自生する。

【認定団体】
山岳愛好者が相互の親睦と健全登山の普及、技術の研鑽を目的として、1959年10月に設立。四季を通じて安達太良山を登山するだけではなく持続可能な自然環境を後世に残すべく登山道整備などを実施している。

【認定理由】
有名山域の地元山岳会だが、積極的に登山道整備に取り組んでいることを評価。行政機関などと連携している点も継続性が期待される。

 

朝日岳(富山県)/朝日岳方面山岳遭難対策協議会 山岳救助隊

【山の概要】
朝日岳には多くの高山植物が自生し、地質学的にも貴重な岩石が見られる。 文化、歴史も古く白馬岳から続く道と栂海新道により海抜0mから3000mまで続く特殊な山岳エリアとなっている。

【認定団体】
1965年、遭難事故が多発したことを機に山岳関係者から遭難時の救助活動に迅速に対応できる山岳救助隊の設置を望む声が高まり、同年12月に遭難防止や遭難者の捜索・救助活動を目的に町をはじめ警察や山岳関係者により結成。

【認定理由】
1965年の設立から長きに渡り活動をしている歴史ある団体。山岳救助の活動のみならず、安全パトロールや登山道整備も行なっている点を評価。

 

道宗道(富山県)/道宗道の会

【山の概要】
道宗道は約500年前の越中五箇山に浄土真宗の教えを広めた赤尾の道宗が月に一度、井波の瑞泉寺に詣でるために歩いたとされる標高1000m前後の尾根筋の山道。北アルプスの山並みや、砺波平野に広がるこの地域特有の散居村風景を楽しむことができる。

【認定団体】
道宗道は長らく雑木に埋もれていたが、これを復興しようと2008年に有志が集まり道宗道の会を結成。荒れ果てた登山道の伐開や階段、案内標柱等を設置して古道「道宗道」を復興させた。

【認定理由】
荒廃した古道を復元させ、維持管理活動をボランティアで行ってきたことを評価。会員の高齢化を課題としているが、団体が周知されることで、新しい会員獲得にも繋げてほしい。

 

浅間山(長野県・群馬)/特定非営利活動法人 生物多様性研究所あーすわーむ

【山の概要】
浅間山は現在も活発な火山活動がみられ、古来より山岳信仰の対象でもある。 標高1000〜 2568mの広範な標高差を有し、森林は温帯林のミズナラ、ハルニレ、シラカバ等からなる広葉樹自然林、カラマツ天然林及びカラマツ等の造林地を主体とし、一部に高山帯、亜高山帯の植物群落を含む。

【認定団体】
2010年1月設立。生態系および生物多様性の保全(野生動植物の包括的な保護管理)、人と野生動植物とのよりよい共存を通じた持続可能な社会づくりに貢献することを目指す。

【認定理由】
全国的にも深刻化しているシカの食害対策に取り組む。地域の住民・教育機関・自治体などと連携した活動を行ってきた実行力の高さも評価。

 

※各団体への助成内容と助成金額については、申請内容を鑑みて現在、調整中です。

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