日本山岳遺産ニュース
日本山岳遺産基金では「第6回 日本山岳遺産サミット」を2016年2月27日(土)にインプレスグループセミナールームにて開催しました。
当基金を代表して、事務局長の久保田より基金の活動を説明しました。本年度の日本山岳遺産認定地、南木曽岳、三嶺の2カ所を発表し、またその地域で活動を行っている南木曽山士会、三嶺の森をまもるみんなの会の各団体をご紹介し、それぞれの団体に日本山岳遺産認定証と副賞の「やまつみ」をお渡ししました。
認定団体の代表の方からはそれぞれの山や地域が直面している課題と、それに対する取り組みについて説明がありました。南木曽山士会会長の石川文雄さんからは地道な登山道整備について、三嶺の森をまもるみんなの会代表の依光良三さんからはシカ食害の全容とその対策について、会場に集まった参加者のみなさんと共有することができました。
第二部特別講演には、日本のライチョウ研究の第一人者である信州大学名誉教授中村浩志先生(右写真)をお迎えし、「日本の高山環境とライチョウの今」と題して、現在、絶滅の危機に瀕している日本のライチョウとその環境についての講演をいただきました。
昨年発表されたニホンザルによる捕食についても解説され、今後のライチョウ保護の取り組みについても紹介されました。
日本山岳遺産基金では、日本の美しい山を次世代につなげていく活動の支援をこれからも続けていきます。